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発表 2004/03/14

世紀末純愛伝説『タッチの拳』

登場人物

カズヤ 胸に七つのラヴを持つ男。伝説の暗殺拳の継承者。前回、タツヤの凶拳の前に倒れる。

タツヤ カズヤの兄であり、同時に最強の強敵(とも)。自称「拳王」。巨人症というハンデを背負って生きる。

ミナミ カズヤとタツヤの隣に住む幼な馴染み。2人の求愛に正直ウンザリしている。

 

ミナミが霊安室の重いドアを開けると、正面のベッドにカズヤが横たわっているのが見えた。
『嘘!嘘!嘘!』報せを受けてから心の中で幾度叫んだか知れない言葉を、再び繰り返す。

「綺麗な死に顔をするものだ。まるで眠っているようであろう・・・。」

ふいに背後から声をかけられ、瞬時に振り返る。
巨大な、塊がそこにはあった。最初、ミナミは「それ」を人だとは思わなかった。
灰色熊だとさえ錯覚した。ゆうに5メートルはあろう。その巨体。

「たっちゃん・・・。」
『いつの間に?いいえ。それよりも一体どこから入ってきたと言うの?あのドアから?まさか!ドアは普通のサイズよ!』
瞬時にこれだけのことを考えていると、タツヤの怒りに満ちた顔が眼前に接近してきた。まるで雷を発しているかのような眼光だ、とミナミは思った。

「タツヤはすでに死んだ!ここにいるのは拳王ただ一人!俺をたっちゃんなどと呼ぶな!」

そう言うと、タツヤはミナミを文字通り「握り締めた」。
まるで万力で締め上げられたように体中の骨が軋む。

「ふぁはははは!ミナミ!貴様がどんなに汚れようとかまわぬ!最後にこの拳王の側に居さえすればそれでよい!」

自分の物にならなければこの場で殺す、と言外に言い放つ。
この男ならやりかねない。ミナミは戦慄した。

その時!

「ほぅわたぅ!」

怪鳥の鳴き声のようなかけ声が狭い霊安室に響いて、タツヤの兜が割れ落ちる。
ミナミも、そしてタツヤもその声の主が誰であるか、よく知っている。
『カズヤ!』ほぼ同時に頭にその名が浮かぶ。果たして、2人が振り向くと先程まで永遠の眠りについていたはずのカズヤが立ち上がって、ベッドの上で戦闘の構えを取っていた。
当然、いつの間にやら上着は弾け飛んでいる。
タツヤとの戦闘中、カズヤが自ら秘孔を突き、いままで仮死状態になっていただけだと知っているのはこの時点でカズヤ本人だけである。

「タツヤ・・・決着をつけよう。今、北斗5000年の因縁を断つ!」

そう言うとカズヤは柳のように上体をうねらせた。この動きは!そう!

「最終奥義『夢想転生』・・・。」

タツヤが苦々しげにうめく。

時代の激流も終末点が近づいている。それをミナミは感覚で悟り、身を小さく震わせた。
とにかく、この惨劇から目を背けたかった。ただただ、涙が流れ落ちる。ミナミはその間、おのれの無力を痛感し続けるしかなかった。

つづく(嘘)

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