ノーモア元気玉

漫画ドラゴンボールにおいて、主人公孫悟空の代表的な必殺技のひとつに挙げられる。
その惑星に生息する全生命体の生命エネルギー（元気）を光球状に収束し、敵にぶつけるという技である。
生命エネルギーを破壊のエネルギーに変換するという意味において、非常に皮肉な雰囲気を感じるのは私だけだろうか。

しかし、全生命体の力を悟空を媒体にして敵にぶつけて殲滅せしめる、という構図が読者に悟空＝地球の全生命体の代表＝善、敵＝絶対悪というイメージを刷り込ませることを成功させているのも確かだろう。巧妙な。

キメ台詞もキメキメに「地球のみんなー！元気をちょっとだけ分けてくれ！」。

さて、地球上の「元気」が全ての生命から少しづつ吸い取られ悟空の両手のひらに集中している瞬間！その時世界は！？

○ラヴホテルにて
「あんあんあんあんあん。」
「ハ、ハ、ハ、ハ・・・・ううっ！」
「・・・ちょっとぉ。今日、なんか早いんじゃないの？」
「ご。ごめん。」

○神奈川県某所にて
「さあ、今日はこの荷物届けたら終わりだな。今日はマサヒコの誕生日だし、早めに終われて良かった。ん？なんだ？急に眠気が・・・。」
ドカーン！
『おとーちゃーーーーん！』
トラック運転手　妹尾彰　享年３２歳

○国会記者クラブにて
「総理、最近は就任当初のような強気の発言が聞けないような気がするのですが。」
「・・・そうですか？いやあ・・・そんなことは、ないと、思いますが・・・。」

ノーモア元気玉だな。
最近俺がダルダルなのも誰かがどこかで元気玉作ってるせいだと思うんだが。
ここ何ヶ月か、カメハメ波が出せそうな日が来ない。