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理想的な今日の日記
最近朝になると、窓の外で鳴いている小鳥がいる。ツグミだろうか。詳しくないのでわからないが。
自然とその小鳥に挨拶するのが習慣になる。
やあ、おはよう。君もコーヒーをいかがかな？
カノジョは今朝も俺のワイシャツを着てテラスの花に水をやっている。
前は水やりを忘れてよく枯らしていたものだが、最近は忘れない。感心なことだ。
目が完全に覚めると次はパソコンで株価の推移を確認する。儲けもするが、損もする。まあ、ゲームのような感覚であるから儲けに固執するようなことはない。
天窓から陽が差し込むようになるまで、カノジョと２人でしゃべったり音楽を聴いたりしながら過ごす。緩やかに流れる時を楽しむ。
日本人はこういう時間の過ごし方が下手だというが、もったいないことだ。
さて、今日はどこへ行こうか。
結局行く先を決めないまま、カノジョと２人で車に乗り込む。
今年の春、車をワーゲンビートルに乗り換えた。古い車であるからトラブルは多いが、その手間がかかるところもまた愛らしい。ファンベルトが切れた時などはストッキングで代用できたりする大雑把なところもまた魅力の一つだ。
どうせ急ぐ用があるわけじゃない。のんびり行くとしよう。
なんとなく北へ南へと車を走らせていると潮の香りが漂ってきた。そうだ、海を見に行こう。ちょうど天気もピーカンだ。
海へと続く道の途中に画材屋があったので、数年ぶりに絵を描いてみたくなった。
画用紙と絵の具を買って、海と、空と、風の絵を描いた。
予想通り、ひどい出来だったのでカノジョは絵を見ると腹を抱えて笑った。
俺も、一緒になって笑った。
２人で、いつまでもいつまでも笑い転げた。
実際の日記
今日も、怒りに満ちた一日だった。
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