発表 2005/10/25

日本B級グルメ紀行

日本が狭くなったと言われて久しい。
網の目のように整備された道路。予定通りに運行される鉄道。その気になれば空路、海路も使える。 さらにはそこに日に日に進歩する冷凍を始めとした保存技術が加わる。

もはや本当の意味での「ご当地限定の味」というものは存在しないのだろう。
レストランに出かける手間さえかければ北海道のカニと鹿児島名物のラーメンを同時に味わうことだってできる。
いや、わざわざレストランに出かけなくてもインターネットで注文して取り寄せることだって可能だ。

今日も町で意外なものを見ることができた。















肉ま、はじめました
「肉ま 始めました」

「肉ま」は正しくは「肉磨」と表記される。
日本のミドルイースト』と呼ばれる岸和田の郷土料理だ。
一抱えはあるほどの牛肉の塊を鉄串で刺し通して、クルクルと回しながら表面を焼き、焼いた個所からナイフで削り取って塩で味付けをして噛り付くという野趣あふれる料理である。
削り取る様が肉を磨いているように見えることからこの名で呼ばれている。

この料理、ほとんどの方は初耳だろう。
それもそのはず、この料理はこれまで「野蛮」「下品」「あまりに『岸和田臭』が強すぎる」と言われ、日本郷土料理の汚点として秘されてきたシロモノなのである。
それが、今ではコンビニで売られるようになったとは。

日本は一体どこまで「狭くなる」のであろうか。
日本人が旅行をしなくなるのも遠い未来のことではないのかもしれない。

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