発表 2005/12/03、2006/03/02

ガンダムネタは基本なのか。

機動戦士βガンダム その悲劇の歴史

『β(ベータ)ガンダム』

1年戦争末期、家庭用モビルスーツ開発計画(通称β計画)の1号機としてソニーから発売されたモビルスーツである。
連邦モビルスーツの象徴とされた「RX-78 ガンダム」から名前と随所に外見的特徴を後継しているが、用途、性能、装備などを比較すると全くの別モノと考えた方が良いだろう。

当時としては、家庭でモビルスーツが楽しめるというコンセプトは画期的であり、大変な注目を集めた。
しかし、直後に日本ビクターが対抗商品として家庭用モビルスーツ「ガンダムVHS」を発売。 以後、市場を賭けておよそ10年にもわたるフォーマット戦争を繰り広げることになる。

VHSに比べ、βは機能的には格段に優れており、当初は「家庭用と言えばベータ」と言うのはモビルスーツ愛好者にとっては常識であった。
一見ベータ有利かと思われたこの戦いは、しかし、VHSの圧勝で終わる。
多くのモビルスーツ史の研究者たちが指摘する「ベータ敗退の主な理由」は以下の3つ。

1.機能的にはベータが優れていたが、その分部品数が多く、また製造、調整に過剰な精密さが求められたために事実上、量産・低価格化が不可能であったこと。

2.VHSの販売が有利になるにつれ、ソフト業者が一斉にベータ離れを起こした。

3.安全面を考慮に入れ、下半身が転倒しにくいガンタンク仕様(キャタピラ)だったため、子供にウケが悪かった。

こうして、βガンダムは市場から姿を消したわけである。
高性能・実用性を求めたがゆえに結果、支持を得ることができなかったとは、皮肉と言う他ない。






機動戦士ジェンダーガンダム

テレビ版をベースに再構成がなされ、2005年から全3部作として映画化が行われた『機動戦士Zガンダム』であるが、その影でもうひとつの「Zガンダム・ザ・ムービー計画」が進行していたのをご存知の方はおられるだろうか。


それは、ガンダムシリーズの熱狂的ファンであるところのジェンダーフリー闘士たちが脚本、製作、監督を勤めた

『機動戦士ジェンダーガンダム』

である。


この作品は女性の社会的地位向上を目指して、集会、勉強会などで上映される「教育用・啓蒙映画」として製作されたものであり、ストーリーの骨子はZガンダムと同一であるものの、その細部にいたっては男女平等、女性蔑視の撲滅といった思想が盛り込まれた特殊な作品に仕上がっており、タイトルは通常はジェンダーガンダム(Gender Gundam)ということで「Gガンダム」と呼ばれているようだ。

さて、その中身であるがおおまかなストーリーが同一なのは先ほども述べた通り。
宇宙世紀0087を舞台に反地球連邦政府組織エゥーゴと地球連邦軍内部の軍閥ティターンズの戦いにZガンダムのパイロット、カミーユが巻き込まれてゆくというストーリーである。

逆に大きく異なるところは銃、剣などの凸形の道具というものはフロイト派学者が述べているように「男性器を象徴している」ために、一切の武器はパステルカラーで塗装された鈍角でツルっとした質感の謎の兵器に変更されているところ。


また、セリフの端々にもその思想が反映されており、

ジェリド「カミーユだって?女みたいな名前だな。」

カミーユ「何だって!?女性をステレオタイプのイメージに閉じ込めるつもりか!!お前みたいなヤツがいるからいつの時代も女性は迫害されるんだよぅ!!」

などと、大きく変えられているところも見逃せない。


この作品における重要なキーワードにもなっている「強化人間」という一種の改造人間も全員女性であるという設定に焼き直され、「女性的な行動を逸脱しないように、精神を改造された悲劇の女性たちであり、男性社会の被害者である」とされている。

さあ、Zの次にはGが来る!
ガンダムファンは是非、この作品を鑑賞してジェンダーフリーの思想を身に付けよう!

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